黒猫knightの銀幕night

古い映画館の片隅に住む黒猫の映画についてのつぶやきです

☆☆

新着順 人気順

映画レビュー「ハートストーン」(2016)田舎の閉塞感と北欧の自然

東アイスランドの小さな漁村。 ソール(バルドル・エイナルソン)とクリスティアン(ブラーイル・ヒンリクソン)は、いつも一緒に過ごす親友同士だった。 思春期を迎えたソールは、まだ第二次性徴が始まらないことを気にし、友人たちから子ども扱いされるこ…

映画レビュー「隣のヒットマンズ 全弾発射」(2004)続編は失速

引退した伝説のヒットマン、ジミーの平穏な暮らしは、宿敵ラズロの出獄によって終わりを告げる。 誘拐された妻を救うため、再びオズとジミーが騒動に巻き込まれていくクライムコメディ続編。

映画レビュー「レア・セドゥの いつわり」(2021)レア・セドゥを楽しむ

ロンドンで暮らす作家フィリップは、人妻との逢瀬を重ねながら、妻や旧友たちとの会話を作品の題材として書き留めていく。 現実と創作、恋と嘘が交錯する、フィリップ・ロス原作の文学的ドラマ。

映画レビュー「あの胸にもういちど」(1968)峰不二子のモデル

退屈な結婚生活を送るレベッカは、恋人ダニエルを忘れられず、彼の贈ったバイクでドイツへ向かう。 現在と回想が交錯する中、愛と自由の狭間で揺れる女性の心理を描いた異色のドラマ。

映画レビュー「サムライ」(1967)孤高の殺し屋、その美学

1960年代のパリ。 孤高の殺し屋ジェフ・コステロは、暗殺の現場で目撃者に顔を見られてしまう。 警察と依頼人の双方から追われる中、寡黙な男は己の流儀を貫いていく、ジャン=ピエール・メルビル監督によるフレンチフィルムノワール。

映画レビュー「ヌーヴェルヴァーグ」(2025)当時のパリにタイムスリップ

1959年、フランス。 映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』で評論家として活動していたジャン=リュック・ゴダールは、盟友フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』の成功に刺激を受け、自らも映画監督としてデビューすることを決意する。 トリュ…

映画レビュー「オートクチュール」(2021)ディオールのお針子たち

フランスのラグジュアリーブランド「ディオール」のアトリエを舞台に、世代も境遇も異なる2人の女性の人生が交差する様子を描いたヒューマンドラマ。

映画レビュー「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」(2018)個性はフリーク!

フランスの世界的ファッションデザイナー、ジャン=ポール・ゴルチエの自伝的ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。

映画レビュー「DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ」(2025)彼女を壊す“産後うつ”

モンタナの田舎町に移り住んだ作家のグレースは、夫ジャクソンとともに新たな生活を始める。 穏やかな日々が続くはずだったが、出産をきっかけに彼女の生活は一変。 執筆活動は滞り、育児による重圧と孤独、さらに断片的に訪れる幻覚が、日常を徐々に歪めて…

映画レビュー「ジェニー・ペンはご機嫌ななめ」(2024)こんな老人ホームはいやだ

逃げることも反撃することも難しい高齢者たち。 その弱さにつけ込む男が、ケアハウスで静かに牙をむく。 ジョン・リスゴーの怪演が光る心理スリラー。

映画レビュー「MEN 同じ顔の男たち」(2022)悪夢のフェミニズムホラー

夫の死をきっかけに田舎町で静養を始めた女性が、次第に奇妙な“男たち”に追い詰められていくフェミニズムホラー。 すべて同じ顔をした男たち、聖書的モチーフ、不快感を積み重ねる演出が印象的で、アレックス・ガーランド監督らしい寓話性と悪夢的映像が光る…

映画レビュー「KEEPER / キーパー」(2025)山荘に巣食う異形

恋人に招かれ、人里離れた山荘を訪れたリズ。 奇妙な客人、不気味なケーキ、そしてふとした時に現れる幻覚――。 静かな狂気が忍び寄る、カナダ発フォークロアホラー。

映画レビュー「サンキュー、チャック」(2024)クランツ氏の世界

世界各地で異変が続発する中、人々の目に飛び込んでくるのは「ありがとう、チャック!」という謎のメッセージ。 会計士チャールズ・クランツとは何者なのか――。 物語は逆時系列で進み、彼の人生を少しずつ紐解いていく。 やがて見えてくるのは、一人の人間の…

映画レビュー「ママと神さまとシルヴィ・バルタン」(2024)その呪文は、ミチクパラ

1963年、パリ。 先天性の内反足を持って生まれた少年ロランは、医師から「一生歩けない」と宣告される。 しかし母エステルだけは、その未来を決して受け入れなかった。 「ミチクパラ」―― “あなたのために私が身代わりになる” 強烈な愛情を武器に、母は周囲を…

映画レビュー「イノセンス」(2004)ゴーストはネットの海を漂う

人間の脳が情報ネットワークに直接接続され、身体の機械化が進む世界。 少女型の愛玩用アンドロイドによる持ち主の殺害事件が多発し、政府直轄の防諜機関・公安9課のバトーとトグサは、捜査に乗り出す。

映画レビュー「マディ ダウン症のファッションモデル」(2020)拍手の理由を考えたい

ウン症の女性がファッションモデルとして活躍するまでを追ったドキュメンタリー。 本人の努力と母の支えを軸に、“夢の実現”と“社会のまなざし”の両面を映し出す。

映画レビュー「幸せの、忘れもの。」(2025)障害ゆえの見えない壁

聴こえない世界に生きるアンヘラと夫エクトル。 二人は手話というかけがえのない言葉で、心を通わしていた。 そんな二人に子どもが授かる。 聴覚障害を持つ女性の妊娠・出産・子育てを通して、家族や社会との“すれ違い”を描くヒューマンドラマ。

映画レビュー「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」(2017)戦争と孤独が生んだあの作品

1939年。 作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入した20歳のサリンジャーは、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスで短編小説を書き始める。そんな折、太平洋戦争のぼっ発。 召集により戦地に赴いたサリンジャーは戦争の最前線で地獄を経験し、終戦…

映画レビュー「人間の境界」(2023)それは、誰も救われない場所

シリア難民、国境警備隊、支援活動家。 それぞれ異なる立場の視点を交錯させながら、「緑の国境」で起きている現実を描く社会派ドラマ。 政治的思惑の中で行き場を失い、国境の森に閉じ込められる人々。 “人間として扱われない状況”が、静かに、しかし容赦な…

映画レビュー「時の支配者」(1982)始まりと終わりの物語

砂漠の惑星ペルディド星。 巨大な蜂に襲われて父を亡くした地球人の少年ピエールは、父から託された通信装置で父の友人ジャファールたちと交信を続けながら助けを待つ。

映画レビュー「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」(2022)フランス国民的キャラ誕生の物語

1955年、パリの街にある小さなアトリエ。 イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは、新聞連載のために少年のキャラクターを創作した。 少年の名前はプチ・ニコラ。 いたずら好きなニコラがクラスメイトたちと織り成す愉快な日々を…

映画レビュー「リンダはチキンがたべたい!」(2023)子どものワガママが大ごとに発展⁉

とある郊外の公営団地に暮らす8歳の女の子リンダと母ポレット。 ある日、母の勘違いで叱られてしまったリンダは、間違いを詫びる母に、亡き父の得意料理だった「パプリカ・チキン」を食べたいとお願いする。 しかしその日はストライキで、街ではどの店も休業…

映画レビュー「エストニアの聖なるカンフーマスター」(2023)ヘビメタ×修道院×カンフー!? 謎でキュートな実話系⁉

ヘビメタに目覚めたソビエト兵士が、なぜか修道院で“聖なるカンフー”を学ぶことに。 意味は掴みづらいのに、修道士や修道院のビジュアルがやたら可愛い、エストニア発の不思議系カンフーコメディ

映画レビュー「アフリカン・カンフー・ナチス」(2019)ヒトラー×東條×カンフー!?

ヒトラーと東條英機がガーナで世界征服を狙う!? トンデモ設定の武術大会に挑む青年アデー。 ガーナの風景、関西弁字幕、妙にオシャレな音楽がクセになるB級映画。

映画レビュー「フィスト・オブ・ザ・コンドル」(2023)万有引力すら覆す⁉チリ発、謎のカコンドル拳

インカ帝国の武術の達人たちにより継承されてきた必殺戦闘術<コンドル拳>。 継承者はコンドル拳の師(ジーナ・アグアド)。 師のもとで鍛錬に努めてきた戦士(マルコ・サロール) は、師からコンドル拳の継承者に選ばれるが、双子の弟に手引書を奪われてしまう…

映画レビュー「ダーティ・エンジェルズ」(2024)エヴァ・グリーン率いる女性特殊部隊、敵地へ

女子高生誘拐事件をきっかけに、エヴァ・グリーン率いる女性特殊チームが敵地へ潜入。 ISISとタリバンが入り乱れる危険地帯で人質奪還に挑む、緊張感たっぷりのミッションアクション。

映画レビュー「ドライブ・マイ・カー」(2021)言葉にできなかった想いと、車の中の時間

妻を突然失った男が、専属ドライバーとの時間の中で、過去と向き合い再生へと進んでいく――。 静かな会話と、チェーホフの演劇「ワーニャ伯父さん」が交錯するヒューマンドラマ。

映画レビュー「ロンドンゾンビ紀行」(2012)老人とゾンビのホラーコメディ

不況のため祖父が入居する老人ホームが閉鎖されることになることを知ったテリーとアンディの兄弟は、事態を打開するため銀行強盗を企てる。しかし、強盗を決行し、なんとか金を手に入れたその時、なぜか町中にゾンビがあふれだしていた。 老人ホームにもゾン…

映画レビュー「きみの色」(2024)なんとなくバンド、それが青春の一ページ

人の感情が“色”に見える少女が、 退学した同級生と出会い直し、バンドを結成。 長崎の風景を背景に、 ゆるやかに揺れる青春を描いたアニメーション作品。

映画レビュー「ライフ」(2017)ISS版エイリアン系SFホラー

6名の宇宙飛行士が火星で発見した<未知なる生命体>。 それは、かつて火星を支配した、まぎれもなく宇宙最強の生命体。 小さく美しく、無駄なものは一切ない知能と筋肉だけでできている。 どんな状況でも生き続け、相手にあわせて進化する。 小さく美しく、…